歯周病と口臭について
みなさんこんにちは、歯科医師の赤木です。
今回は歯周病と口臭の関係についてお話したいと思います。
歯周病では歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」ができ、酸素の少ない環境になります。
そこに 生育に酸素を必要としない嫌気性菌(例:Porphyromonas gingivalis, Treponema denticola など)が繁殖しやすくなります。
これらの細菌は、タンパク質(食べかすや歯ぐきからの滲出液・血液)を分解して硫化水素(H₂S)、メチルメルカプタン(CH₃SH)、ジメチルサルファイド((CH₃)₂S 、といった 揮発性硫黄化合物(VSC) を生成します。
揮発性硫黄化合物(VSC) とは、硫黄を含むガス状の化合物で、腐った卵の様な臭いを発します。これが口臭の原因物質として知られています。 歯周ポケット内や、舌苔と呼ばれる、舌の汚れから多く検出されます。
では、歯周病による口臭を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?
一つ目は歯周病の治療です。つまり、歯石除去(スケーリング)、口腔衛生指導(歯磨き指導)です。正しい歯磨き、フロスや歯間ブラシの使用方法が分かっていないと、一度歯石を除去しても再度歯周病が悪化してしまいます。また、舌苔がある場合は、舌ブラシで舌の清掃を行うことも効果的です。
二つ目は、唾液量の確保です。水分補給やガムで唾液を促進します。
気になる事があればぜひ当院までご相談くださいね。 #肥後橋 #歯周病専門医 #DUOデンタルクリニック |
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