インプラントをしたいが骨がないと言われた方へ

インプラントをしたいが骨がないと言われた方へ

みなさんこんにちは、歯科医師の赤木です。

歯を抜かなければならなくなった場合に、インプラントを希望され、骨の量が足りないと言われたことはありますか?

歯を抜くと、骨が減ります。なぜ骨が減るのでしょうか。

歯槽骨と呼ばれる骨は、噛む力によって維持されています。
歯が抜けると、その刺激がなくなり、骨のリモデリングが進み、特に頬側(唇側)の薄い骨が早く吸収されます。
骨の減る量で言うと半年で高さ約1~2mm、幅が約3〜5mm減ります。

当院ではインプラント治療の際に、骨の量(高さと厚み)が足りない場合に、骨造成手術を行なっています。

⭐︎骨造成手術(Bone Augmentation/Bone Grafting)とは、インプラントを埋入するのに必要な骨量が足りない場合に、人工骨や自家骨を用いて骨を補う手術のことをいいます。

⭐︎種類について

GBR法(骨誘導再生法)Guided Bone Regeneration
一般的。骨が吸収されて失われた部分に人工骨を詰め、メンブレン(膜)で覆って骨の再生を誘導。骨幅が不足しているときに多い。

ソケットリフト/サイナスリフト
上顎奥歯で骨の高さが足りないとき。上顎洞(副鼻腔)底の膜を持ち上げて骨を造成する。

自家骨移植
患者自身の骨(顎・下顎枝・腸骨など)を採取して移植。大型欠損時に用いられる

抜歯窩温存術(Socket Preservation)
抜歯後に骨が痩せるのを防ぐ処置。抜歯と同時に骨補填を行う。

⭐︎治療期間と流れ
骨造成の手術は処置によりますが、局所麻酔下で可能なので1日で行います。
治癒期間は骨が安定するまで約3〜6ヶ月待機します。
骨造成が成功したら、インプラントを埋入しますが、処理によっては骨造成とインプラント埋入を同時に行う場合もあります。

⭐︎リスク
傷口が感染すると骨造成が失敗することがあります
骨が想定通りにできない場合、再手術や代替プランが必要になる事があります
1週間程度、腫れや内出血が出ることがあります

⭐︎術後はうがい、ブラッシングは慎重に、喫煙は骨再生を阻害するので避けた方がよいです。

気になる事があればいつでも当院まで、ぜひ一度ご相談くださいね。
#肥後橋 #歯周病専門医 #DUOデンタルクリニック


歯科医院の顕微鏡

根管治療
こんにちは歯科医師の山本です。
先日はラバーダムについてお話しさせていただきましたが、
今日は歯科用顕微鏡についてお話しさせていただきます。

根管治療の成功率がどのくらいか皆様はご存知ですか?
成功率は実は50%ほどと言われています。なんと2本のうち1本の歯の治療は失敗していることが研究にて報告されています。
「どうしてそんなに治療の成功率が低いんだ?」
「こんなに治療の成功率が低いなら治療を受けたくない!」
と皆様思ってしまうかも知れません。
でもこれにはちゃんと原因があると僕は考えています。
それは
1:ラバーダムを使用していないこと
2:歯科用顕微鏡を根管治療時に使っていないこと
この2つが大きな原因ではないかなと思います。

根管治療は歯の中の非常に細くて複雑な管をきれいにする治療です。
この処置は肉眼では見えにくく手探りの治療には限界があります。

また、日本では根管治療時にラバーダムと歯科用顕微鏡を使用し治療を進める心掛けがあまり普及していません。(使用しているのは歯科医院全体の約10%ほどと言われています)
感染源が排除できず、よく見えない術野で歯の治療を進めていくことが治療の成功に繋がるとはイメージしづらいですよね。

当院では根管治療時に全ての患者様にラバーダムと歯科用顕微鏡を使用しています。
1:ラバーダムを使用した無菌的環境での処置
2:拡大視野での治療
この2つは治療の成功率を高めるためにとても重要なことだと考えています。

根管治療は、歯を抜かずに残す最後のチャンスとも言える治療です。
その成功率を上げ、再治療を防ぐためには精密な治療が非常に重要です。


根管治療でお悩みの方は是非一度当院にお越しください。


歯科医院の顕微鏡

根管治療
こんにちは歯科医師の山本です。
先日はラバーダムについてお話しさせていただきましたが、
今日は歯科用顕微鏡についてお話しさせていただきます。

根管治療の成功率がどのくらいか皆様はご存知ですか?
成功率は実は50%ほどと言われています。なんと2本のうち1本の歯の治療は失敗していることが研究にて報告されています。
「どうしてそんなに治療の成功率が低いんだ?」
「こんなに治療の成功率が低いなら治療を受けたくない!」
と皆様思ってしまうかも知れません。
でもこれにはちゃんと原因があると僕は考えています。
それは
1:ラバーダムを使用していないこと
2:歯科用顕微鏡を根管治療時に使っていないこと
この2つが大きな原因ではないかなと思います。

根管治療は歯の中の非常に細くて複雑な管をきれいにする治療です。
この処置は肉眼では見えにくく手探りの治療には限界があります。

また、日本では根管治療時にラバーダムと歯科用顕微鏡を使用し治療を進める心掛けがあまり普及していません。(使用しているのは歯科医院全体の約10%ほどと言われています)
感染源が排除できず、よく見えない術野で歯の治療を進めていくことが治療の成功に繋がるとはイメージしづらいですよね。

当院では根管治療時に全ての患者様にラバーダムと歯科用顕微鏡を使用しています。
1:ラバーダムを使用した無菌的環境での処置
2:拡大視野での治療
この2つは治療の成功率を高めるためにとても重要なことだと考えています。

根管治療は、歯を抜かずに残す最後のチャンスとも言える治療です。
その成功率を上げ、再治療を防ぐためには精密な治療が非常に重要です。


根管治療でお悩みの方は是非一度当院にお越しください。


根管治療をした歯が割れる?

根管治療について
こんにちは!歯科医師の山本です。
今回はファイバーコアについてお話しさせていただきます

虫歯が大きく進行したり、根管治療をした歯はそのままだと脆く、被せ物をしっかりと固定することができません。そこで必要になってくるのがコアです。

コアは歯の中に入れて、被せ物を支えるための芯となる部分であり、柱の役割をしてくれます。

コアの種類には金銀パラジウム合金やニッケルクロム合金、コバルトクロム合金を使用したメタルコアと呼ばれるものと、樹脂を用いたグラスファイバーコアと呼ばれるものの2種類があります。
従来は強度が高く、耐久性があるメタルコアが使われてきました。

しかし、メタルコアには
@ 噛む力が強い場合や、噛む力が偏っていると、コアや歯自体に過剰な負荷がかかり歯が折れてしまう
A メタルコアの形を作るために歯を余分に削る必要があり、歯の耐久性が悪くなってしまう。
B 金属は歯と比較すると硬すぎるため、力がかかり過ぎると歯が負けて折れてしまう。
C 金属の色が透けて審美性が悪い
など歯の予後を考えるとデメリットがたくさんあります。

そこで登場したのがファイバーコアです。
ファイバーコアはグラスファイバー(ガラス繊維)と樹脂でできた、しなる性質を持つ白い土台です。そして
@ 歯に硬い近さを持つことが特徴で、弾性があり噛む力を適度に吸収してくれるので歯の根が割れにくい。
A 金属アレルギーの患者さんにも使える
B 歯と接着するため、土台が外れにくく長期的に安定しやすい。
C 白く透明感のある素材なので白い被せ物と相性が良く審美性が高い 
といったメリットが挙げられます。
ファイバーコアは自費診療になってしまうので、保険診療でできる金属コアより費用はかかります。また、ファイバーコアは万能ではないので歯の状態によっては使用できない場合もありますが、歯を長く保つことを目的とした体にやさしい土台です。将来的に歯が割れるリスクを下げたい方や、歯の見た目を大事にしたい方にはとてもいい選択肢だと思います。


歯周病になると、どうして歯が揺れるのか?

歯周病になると、どうして歯が揺れるのか?
こんにちは、歯科医師の赤木です。

今回は歯周病になるとどうして歯が揺れるのか、についてお話します。

歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に細菌が溜まって起こる病気で、初期は歯肉炎、進行すると歯周炎になります。

歯周炎になると歯根膜と呼ばれる歯の周りの繊維が緩み、また歯槽骨と呼ばれる、歯を支える骨が失われていきます。

どうして繊維が緩んでしまい、骨が失われていくのでしょうか?

@細菌の攻撃によって炎症が起こる
 歯周病由来の細菌が炎症性サイトカインと呼ばれる炎症の原因物質を活性化させます。
 その結果歯根膜の繊維や気質が分解され、歯根膜が緩み、歯が揺れます。
A体の防御反応が逆に骨を壊す
 炎症が長く続くと、体が異物を除去しないと危ない、と判断して破骨細胞と呼ばれる骨を溶かす細胞を活性化します。その結果、歯を支えている骨が溶かされてしまいます。
B骨が減ると歯が揺れる
 歯槽骨は歯の土台なので、それが減ると歯が揺れてきたり、より重度になると自然に抜けてきたりします。

歯を支える骨を失わないために、正しい歯磨きの方法や早期治療が必要なことがあります。
痛みは無くても歯が揺れていて気になっている方、ぜひ一度ご相談くださいね。


歯周病が全身に与える影響とは?

こんにちは、歯科医師の赤木です。
今回は歯周病が全身にどのような影響を与えるかについてお話したいと思います。

以前にも述べましたが、歯周病は細菌による、炎症性の慢性的な病気です。
歯茎の歯周ポケット内で炎症が起きている状態です。

最近の研究により、歯周病が全身の健康に影響を与えることが明らかになっています。
特に糖尿病、心血管疾患、アテローム性動脈硬化、妊娠合併症、肥満・メタボリックシンドローム、関節リウマチにおいて関連があると言われています。

その中でも歯周病と糖尿病の関係について述べたいと思います。

糖尿病はホルモンの一種であるインスリンの分泌異常や作用減弱によって血糖値が適切にコントロールできない状態を指し、
高血糖状態が続くと口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労感などが出現します。
これを放置すると、失明、感染症、足の痺れや壊疽など多くの合併症を引き起こすため、命に関わる病気と考えられています。

糖尿病も歯周病も体に慢性炎症を負わせるという点では共通です。
歯周病は糖尿病の悪化に関わり、糖尿病は歯周病の悪化に関連するかもしれないと考えられています。
そのため、糖尿病の患者さんで、歯周病の治療を積極的に行うことは、両方の病気をコントロールするためにも重要になります。
  

当院では、歯周病専門医である院長と認定衛生士がチームとなり
歯周病の治療を行なっています。

歯周病について気になることや聞きたいことがあるようでしたら、
ぜひ当院までご相談くださいね。

参考文献  大月基弘、牛窪建介. 保険のペリオを極める. クインテッセンス出版, 2024

#歯周病#中之島#歯周病専門医#DUOデンタルクリニック


重症の歯周病の人はなぜ治療の時間がかかるのか?

皆さんこんにちは、歯科医師の赤木です。

皆さんは歯周病の治療で歯医者さんに通われていますか?

場合によっては1ヶ月〜2ヶ月以上通院が必要であったりされたでしょうか?

今回は、重症の歯周病の人はなぜ治療の時間がかかるのか?についてお話したいと思います。

@歯周病が慢性疾患であるため

 歯周病は細菌による炎症性の慢性的な病気であるため、歯茎の炎症のコントロールや安定には数ヶ月単位の時間が必要になります。

A歯周基本治療だけでは不十分なことが多い

 歯科医院で歯周病治療のために使われる、超音波の器具での歯石取りだけでは、改善が難しいほど、歯周ポケットが深く骨が吸収されている場合があります。そのため、複数回にわたる処置や、歯周外科処置が必要となることがあります。

B細菌コントロールと生活習慣の改善が重要

 歯周病を悪化させる原因の一つとして、喫煙・糖尿病などの全身的要因も深く関わっています。これらを一つずつ改善・管理しながら治療を進める必要があるため、時間がかかります。

C歯周組織の再生には時間が必要であるため

 歯周外科処置をした場合、骨補填剤などの材料を使う場合、組織が安定するまで3〜6ヶ月かかります。
 また術後に暫くの間経過観察を行うために定期的に来院していただく必要があります。


歯周病が進行している場合や、歯ぐきや骨の状態を改善したい場合は、ぜひDUOデンタルクリニックへご相談くださいね。

#歯周病#中之島#歯周病専門医#DUOデンタルクリニック


歯周外科について

皆さんこんにちは、歯科医師の赤木です。

今回は、『歯周外科』についてお話させていただきたいと思います。

歯周病の治療を行う際、基本治療といって、ブラッシング方法の指導や、超音波器具を使って歯石を除去する治療をまず行います。

基本治療後も深い歯周ポケットが残っている場合に歯周外科の適応となります。

歯周外科とは歯周病によって失われた歯周組織(歯肉や歯槽骨)を回復させることを目的とし、歯周ポケットの除去、骨の再生、歯肉の形態修正などを行います。

⭐︎歯周外科の目的

1 歯周病の進行を抑える(深い歯周ポケットの改善)
2 歯周組織を再生させる(骨や歯肉の回復)
3 口腔内の清掃性を向上させる(ブラッシングしやすい環境を作る)
4 審美性を改善する(歯肉の形態を整える)
5 インプラント治療や補綴治療のための歯周組織の調整

⭐︎歯周外科の種類

1 歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)

 歯茎を切開し、歯の根や骨を直接清掃し、感染している歯周組織(歯肉や歯槽
骨)を除去します。

2 歯周組織再生療法

 失われた歯槽骨や歯周組織を再生する治療法です。
 具体的には、リグロスやエムドゲインなどの増殖因子という再生療法に必要な
材料を使って骨を再生させる手術などがあります。

3 歯周形成手術

 歯茎や粘膜、小帯の異常な形態を修正し、プラークコントロールしやすい状態
にする治療法です。
 小帯切除術や、歯茎を上顎から移植して歯茎の量を増やす遊離歯肉移植術など
があります。


歯周外科治療は、プラークコントロールの良い方でないと、治療後の治りに悪影響のため受けることが難しいことがあります。

いずれの歯周外科を行った場合でも、手術後の適切なメンテナンスが重要で、定期的なケアが必要です!

歯周病が進行している場合や、歯ぐきや骨の状態を改善したい場合は、ぜひDUOデンタルクリニックへご相談ください。

#歯周病#中之島#専門医#DUOデンタルクリニック


歯周病専門医と一般医の違いは何?

みなさんこんにちは、歯科医師の赤木です。

みなさんは歯周病専門医について聞かれたことはありますか?

歯周病専門医とは歯周病の診断・治療・管理に特化した歯科医師であり、高度な歯周病の治療やインプラント治療を専門的に行う資格を持っています。

⭐︎特徴について

歯周病は軽度、中等度、重度と分類されます。

歯周病専門医は、一般の歯科医院では抜歯と診断されるような重度歯周病に罹患している歯に対して、外科的な治療プランも立てながら治療を行います。

外科的な治療というのは、歯茎を開いて歯茎の中の歯石を取り除くことや、骨を再生させる再生療法や、歯茎を移植して歯茎の量を増やす治療などがあります。

また、歯茎の中の歯石を取り除く処置は、歯周病治療の基本治療であり、SRP(スケーリング、ルートプレーニング)と言われます。

SRPに関しても、歯周病専門医が行う場合と、一般の歯科医師が行う場合とでは、処置の精密さが違います。

⭐︎歯を抜きたくない方へ

もしも歯科医院で抜歯が必要と言われた場合でも、レントゲン検査、診断を行い、歯周病専門医によるカウンセリングを行うことが可能です。

お気軽にご相談くださいね。
#歯周病#中之島#専門医#DUOデンタルクリニック


ラバーダムご存知ですか?

こんにちは Drの山本です。



皆様はラバーダムという単語聞いたことがありますか?
ラバーダムは歯科治療の際に使うゴム製のシートのことです。


主に根管治療や歯の修復、治療部位を乾燥させ周囲の組織や口腔内の他の部分からの汚染を防ぐために使用されます。 ラバーダムを使用することで、治療の精度が向上し、患者さんの快適さも増すため、歯科医療において非常に重要な役割を果たしています。

根管治療でのラバーダムの使用は、治療中の唾液や細菌の侵入を防ぎ、治療部位を清潔に保つ役割を果たします。(ラバーダムを使わずに治療を進めていくと、せっかく綺麗にしている根管に唾液や細菌がまた入ってしまい治療が終わらず通院回数が増えたり、病気が治らなかったりします。)

また、視野を確保しやすくするため、歯科医師がより正確に治療を行うことができ、治療の成功率が向上します。


まとめると、ラバーダムを使うことで

1:感染のリスクが減る

2:治療中の視野が確保しやすい

3:治療の質が向上する



当院では根管治療を受けていただく全ての患者様にラバーダムを使用しています。成功率が低いと言われる根管治療において、ラバーダムの使用は治療の成功率を高くする大事な最初の入り口です。

#歯周病#根管治療#マイクロ#歯科顕微鏡#中之島#専門医#DUOデンタルクリニック


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